カチオン電着塗装
Cation Electro-deposition
黒色の高耐食塗装(鉛・錫フリー)
カチオン電着塗装は、導電性のある水溶性塗料を入れたタンクに、被塗装物を浸漬し、これに直流電流を通して、被塗物側に塗膜を析出させ、硬化させて優れた塗膜を得る塗装方法です。均一な膜厚に塗り残し無しに塗装でき、塗膜のタレ・ワキ・溶け落ちもありません。 この上から塗装を行えば、防錆効果が上がります。
その耐食性は塩水噴霧試験700時間以上でもスクラッチ部にわずかな腐食が発生する程度で、塗装面の腐食は皆無です。 全工程が全自動ラインによる稼動ですから、焼付け塗装や静電塗装、粉体塗装よりもコストメリットでご提供します。
しかも、従来のカチオン電着塗装では 微量成分として鉛・錫を含有しておりましたが、当社ではRoHS指令・Reach規則を見据え、鉛・錫フリーの電着塗装を実現しておりますので、安心してご採用いただけます。
主な仕様、応用例
- 塗膜の性質:
- 硬度2~3H(鉛筆硬度)、膜厚15±3μm。(20μmの規格対応も可能)
- 対応素材:
- 鉄系
- 対象部品例:
- 自動車部品、OA機器部品、家電部品、通信機器部品、建築部材 など